❛春はうぶ肌❜
長い冬の眠りから覚めたら、季節はかすかに春の匂い。しかしそこは、紫外線・ほこり・花粉・黄砂・PM2.5が降り注ぐ過酷な環境。無理やり揺り起こされた朝のように、変化する季節についていけない。うとうとしている間に、置いてきぼりになりそう。そんな現代の新常識最も肌荒れしやすい季節は春という事実。
今回のテーマは、春に向けてのお肌づくりです。
春に何らかの肌トラブルを経験したことはありますか?というある調査に対して、70%以上の人が経験ありと答えています。主なトラブルは、乾燥・かゆみ・吹き出物の3つ。冬の定番とも言える乾燥にも春ならではの理由が・・・。春の環境を知り、春を迎えるお肌作りを紹介しましょう。
少しずつ気温が上昇し、温かく過ごしやすい日が増えてきます。しかし三寒四温という言葉通り、温かい日と寒い日が交互に繰り返られるため、快晴の日があったかと思えば、真冬に逆戻りという事も少なくなく、不安定な季節でもあります。
11月~2月に年間で最も紫外線量が少ない時期を越え、その後2月後半から、紫外線エネルギー、紫外線量ともに上昇し始めます。実は、UV-Aは真夏並み、UV-Bも真夏の80%程度浴びています。まだまだ気温が低く寒い為、紫外線なんて意識しない時期だからこそ要注意。
冬の間守られていたうぶ肌は、紫外線防御力も低下しているため、いち早く対策が必要です。
春と言えば定番となってしまった花粉・黄砂・PM2.5。毎年春風に乗って運ばれ、肌表面を刺激します。花粉症やアレルギー等で不調を感じる人は、徹底して対策をしますが、特に反応の無い人は、ついつい何気なく過ごしがち。反応はなくてもすべての人の肌に影響を与えます。黄砂は肌にとどまりやすく、PM2.5も化学物質の為、うぶ肌には大きな刺激となります。
環境の変化のタイミングは、人それぞれ。しかし春は特に集中します。入学・卒業・就職・転勤・そして引っ越し。自分自身に変化がなくても、家族や周りの人の変化により、少なからずとも影響が・・・。
更に長引く新型コロナ感染症拡大による心身への負担は、うぶ肌に想像を超えたストレスが蓄積しているはずです。
バリア機能が低下した肌はより刺激を受けやすく悪循環。
乾燥を繰り返し、さらに外部刺激を受け続ける為、より悪化し改善しにくい状態です。
三寒四温で、日々変化する気温への対応で、血管は拡張と収縮を頻繁に繰り返し疲労します。環境の変化からのストレスで、自律神経のバランスが崩れ、血流を調整する力が低下します。その結果、肌の生まれ変わりの段階で、十分な栄養分や酸素の供給ができず、老廃物の代謝も低下するため、健康な肌細胞が生み出されにくく、肌トラブルは改善しにくい状態です。
帰宅したらまずは早めにメイクを落としましょう。クレンジングは能書の使用量よりもやや多めに使用する気持ちで。時間をかけず短時間でやさしくなじませ洗い流しましょう。洗顔料はきめ細かくクリーミーな弾力のある泡を立てて、肌に摩擦や負担をかけず洗いましょう。人肌程度の水温で洗い、すすぎ残しの無いように注意しましょう。
冬の間ありとあらゆるスキンケアを重ねた肌でも、乾燥して固くなり、肌内部の受け入れ体勢も低下しています。一度に浸透しにくい肌には、少量ずつ数回に分けてつけましょう。肌の受け入れ体勢が整うと浸透量も増え、徐々に乾燥が改善します。
三寒四温の温度や湿度に合わせながら、しっとりタイプから少しずつ春夏用へと移行しましょう。
朝洗顔後、すぐにメイクしなくても紫外線防止まではその流れで確実に。うっかり日焼けの怖い時期です。浴び始めの時期が早いほど、今年の夏のメラニン産生量を増やし、日焼けやシミを引き起こし悪化します。
スキンケアする手のひら、指先のかさかさ、冬の間見ないふりしていませんでしたか? 荒れた手肌でのスキンケアは、肌の刺激となります。
身体全体の機能がよりよく働いてこそ、スキンケアの効果はアップします。ストレスや疲れを溜めないように、バスタイムにはマッサージもできる洗顔料を取り入れてみませんか?血管力を高め、血流量を増やし、肌の生まれ変わりの細胞そのものを健康にしましょう。
いかがでしたか?
真冬のケアにも劣らない、春のスキンケア対策。肌のエイジングは年齢と季節環境。年齢は誰もが平等ですが、季節環境による影響は自分で変えられます。
とにかく春はうぶ肌。うぶで季節の環境を受けやすいからこそ、きちんとポイントを知り、早めにケアすることで明るくやわらかな春の日差しに負けない美肌を目指しましょう♪