四季のある日本で6月と言えば、真っ先に思い浮かぶのが「梅雨」という方が大半ではないでしょうか?
温かく明るい春と、暑く輝かしい夏の間にあり、「雨・しとしと・ジメジメ・鬱陶しい」というワード浮かぶのが梅雨の時期ですよね。
また、梅雨の時期の身体や心の状態を聞かれたら、憂鬱・なんとなくすぐれない・だるい・元気が出ない・眠れない・やる気が出ない等の答えが多いのではないでしょうか?
5月病は有名ですが、最近では6月病という言葉も良く耳にするようになってきました。5月病と言うと、主に新入社員や新入生が対象ですが、6月病は季節環境の影響が主な原因なので、男性も女性も全世代が対象で増えているそうです。
そして、肌の状態を聞かれたら、べたつく・ニキビができる・脂っぽい・毛穴が目立つ・くすむ・化粧が崩れる等、高温多湿ゆえの悩みが多く発生し悩む時期でもあります。
そんな梅雨の真っ只中の6月。心も肌も快適にすっきりキレイに過ごして頂けるような提案をしたいと思います。
肌にとって最適な湿度は60%~70%程度だと言われています。梅雨時は、湿度が80%を超える日も珍しくなく、それが長く続きます。気温も25度を超え、汗をかくことにより体温を調整しています。
体温調節のためにかく汗。汗をかくことは必要且つ大切ですが、汗の成分で肌がべたつきやかゆみが出る人もいます。肌の上に長く留まると、汗の成分が変化し刺激となり角化が乱れます。汗で肌が濡れた状態は、肌の細胞一つ一つが膨潤(ふやけ)してもろくなり、バリア機能が低下し角化が乱れます。
この汗が引くときに、肌の中のうるおいを奪って乾きます。汗をかいて冷房の効いた部屋に入った時の「スーッ」とする爽快感。お風呂上りのしっとりなめらかな肌が、「さらっ」と乾いてくるあの感じ。肌は濡れた後に乾き、乾くときに乾燥させるのです。
汗で濡れた肌は、紫外線を通しやすくなる為日焼けします。シミのある人は濃くなる原因となります。
体温が上昇すると皮膚温が上昇し、皮脂の分泌が活発になります。皮脂の分泌が活発になると毛穴は開いた状態になります。その皮脂は、時間の経過とともに劣化皮脂となり肌に刺激を与え角化が乱れます。また空気に触れて酸化皮脂となり肌をくすませます。
3月ごろから9月頃まで、エネルギー/量ともに最大の時期になります。
その真ん中の6月。雨だから、曇りだから大丈夫だと思い込んでいませんか?気温がそう高くないのも思い込みの理由かも知れませんね。梅雨の晴れ間は空気が澄んで綺麗なので、紫外線エネルギーは真夏並み。うっかり日焼けを最もしやすい時なのです。今年もマスク必須の時期が続きます。マスク焼けにも十分注意をしましょう。
※洗顔回数を増やすだけの洗いすぎや、頑張りすぎて擦りすぎは逆効果です。
化粧崩れの主な原因は汗と皮脂。汗も皮脂もピークの上に、マスクによるこすれや蒸れも加わり、化粧が崩れやすい大変な時期です。
実は、梅雨の肌を取り巻く環境の高温多湿・汗をかく・皮脂分泌が活発・紫外線ピーク・・・すべてが乾燥の原因にもなります。肌の表面はべたついている為に、肌の内側が乾燥していることに気づきにくいシーズンです。
紫外線エネルギーは真夏並み。雨でも曇りでもその80%は浴びていると言われています。
梅雨の時期は、暑くて汗をかくと思えば、夏が目前とは思えない程急に寒くなる日も少なくありません。熱くなると血管は拡張し、寒くなると血管は収縮します。その繰り返しで血管が疲労し、血流を調整する力が低下し、血行不良になります。血液中の酸素やヘモグロビンの量が減少し、その結果肌の明るさや透明感が失われ、顔全体が暗くくすんで見えるのです。
6月病が増えていますが、なかでも女性の約7割が、梅雨の時期何らかの不調を感じているとも言われています。
梅雨をもたらす梅雨前線上に低気圧が発生すると、交感神経が高まり、血管を縮小させ血圧が上昇し、様々な身体や心のトラブルが起こりやすくなります。もともと冷え性や血行不良を抱えている女性はなおさらです。
それでなくても高温多湿・長雨の梅雨。不快指数100%で自律神経が乱れやすいですよね。
この時期の身体や心のトラブルを緩和するには、やはり血流を良くすること。入浴は血流をよくするだけでなく、心をリラックスさせ疲れが取れやすくなります。好きな香りや炭酸の入浴剤を使用し、音楽などを流しながらゆっくり入浴してみましょう。身体と心の状態が良くなることで、もちろんお肌にも良い影響をもたらします。
いかがでしたか?
身体と心、そして肌は繋がって影響し合っています。梅雨はこんなものだとあきらめるよりも、受け止めながら、あえて楽しんでケアしてみてはいかがでしょうか?